ぼくが教育について思うこと

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朝の会ですべきことは何か。(小学校編)

小学校では、きまって「朝の会」というものがある。日本の学校における定型のひとつだ。15年ほど前、アメリカの小学校にお邪魔したことがあるが、その学校では、朝の5分ほどの時間を使って何をしていたかというと、教室のスピーカーから国歌が流れ、それに応じて、児童が胸に手をあて、国歌を斉唱していた。それだけである。教師からの訓示も指導も、連絡も何もない。国歌が終わったらすぐに授業が始まっていた。
朝の時間の使い方はとても重要だ。教師が持論を述べて、やや説教くさく始まるクラスもあれば、教師はほとんど何も語らず、子どもの「昨日の出来事発表」などに時間をかけるクラスもある。
でも、そうしたことって何を目的にして実施しているのだろうか。教師によっては、ほかのクラスもやっているから、と理由を述べるケースも少なくない。

それって、何の理念もないよね。

僕の場合は、朝の会は短くする。そして、朝の会では、過去を振り返るのでなく、今日これからどのうようなことに努力するかを、一応クラス全体として共通理解するようにしていた。たとえば、「友達にいやなことをしない、いわない」ということに気をつけてください。とメッセージを伝えるのだ。(多少工夫して伝えているが、細かいことは省略する)
たとえば、これを毎日続けてみるといい。子どもは見る見る変わっていく。
教師に求められるのは、何が大事なのかを子どもにしっかり伝え、評価することだ。
だから、僕は朝の会で伝えたことは、帰りの会で、どの程度実現できたか聞くようにした。
それだけでも子ども、クラスはぐっと緊張感を帯びてくるのだ。
ぜひ、若い教師の皆さんには試してほしい。
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by k1satok1 | 2012-04-28 21:05 | 教育

教育の成果・効果をどうとらえるか~エビデンスへのチャレンジ

教育の成果・効果はとても評価が難しい。たとえば、学力が向上した、という成果・効果があったとしても、それは確かに成果・効果なのかもしれないが、数ある教育活動の中の一体何が要因となっているのかが分かりにくいのだ。
読書活動に力を入れたから漢字のテスト結果が良くなった、などと短絡的に結び付けていいのかどうか、ということです。
確かに、僕の経験上、読書活動に力を入れたら(読んだページ数に応じて、子どもを表彰した。)、あるとき、作文がはちゃめちゃだった子がいきなり構造的な文章を書いてきて心底驚いたということがあったけれど、それだって、本当は読書だけが要因なのかは不明である。
また、教員の心情としては、教育の成果・効果は数年後に出てくるのだ、という根本的な考え方もある。
しかしながら、僕は提案したい。たとえば、卒業した児童生徒のその後を追うのはどうか。卒業生の学ぶことへの意識や学習スタイル、読書量、学習時間などを調査してみるのだ。
つまり、長期的なスパンで学校教育の成果・効果を把握してみるのだ。PISA調査はこれに近い調査だと思う。日本版PISA調査を行うことが、実は高等教育の評価ではなく、義務教育の評価を行うことになると思うのだが、いかがだろう。
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by k1satok1 | 2012-04-27 00:22 | 教育

連休明け、5月の学級経営のポイント~これだけはやらないとまずい、ということ

2年生以上の小学生に当てはまることだが、4月は子どもも緊張している。(1年生は緊張というより、硬直。) 子どもも慣れない環境で自分の立ち位置を探っているのだ。友達との関係、担任との関係を押し測っているといえなくもない。
そんな子どもが自分の立ち位置の範囲を探ろうとし始めるのが5月だ。小学校の担任の皆さんは世間が思うほど楽ではない。中でも相当苦労しているのがこの時期だろう。
中には、どうしてか分からないが学級がばらばら、教師の話もちゃんと聞いてくれない。という状況もまれではない。
この時期の最重要ポイントは、何か。それは、子ども一人一人の良いところを見つけ、人としてちゃんと「あなたのここに関心するなあ。」と言葉で本心から伝えることだ。と僕は思っているのだが、どうだろう。教師になると、なぜだか、指導中心の生活になり、いつしか「えらそう」になってしまっていないだろうか。でも、子どもをよくよく見てほしい、あなたより立派なことをしている子どもはたくさんいるはずだ。もっというと、あなたが関心してしまうような行い、気持ちをもつ子どもがいるはずだ。僕の経験では、正直、どの子にもそのような素養があると思っている。問題なのは、子どもではなくて、子どものよさに気づかない教師なのだと。
そのようなことに気づいていない教師は、えてして、子どもを強権的に指導する傾向がある。頭ごなしにどなる教師はその典型だが、実は、「子どもをほめない」と公言している教師の中にも、子どもの可能性を伸ばせないタイプの教師がいる。
そのようなことに気づいてもらうことが、学校をよくするための近道だと思うのだが、どうだろうか。
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by k1satok1 | 2012-04-25 23:06 | 教育

子どもの安全・安心について~京都府亀岡市の件

NHKのニュースで学校安全に詳しい東京学芸大学の渡邉正樹教授がポイントを示唆。
危険箇所はどこの地域にもある。大事なのは、子どもの声に耳を傾けつつ、地域住民らが危険箇所を明らかにしていくこと。その上で、登校時間の車両通行制限を行う、登校経路を変える、速度を落とさざるを得ない道路の仕組みにする、などさまざまな対応をしていくこと。
危険箇所をよく知っているのは、当事者の子どもと地域住民であると改めて気づかされる。行政も学校も限界がある。
たとえば、コミュニティ・スクールの仕組みを導入して、地域住民等による学校運営協議会が子どもの安全について徹底的に協議し、学校だけではできない役所への陳情や、地域住民等による登下校の見守り活動などにつなげてはどうか。今回の事件でも、保護者は以前から教員が登下校時に通学路に立つことを要望していたという。しかし、教員だけで見守ることは困難だ。地域の力を学校の運営や子どもの見守りに取り入れる姿勢こそ問われていると言えないだろうか。
渡邉教授は言う、加害者ばかりに目がいきがちだが、通学路の状況に目を向けることも重要と。
目を向けるのは、学校だけでもだめだし、学校・家庭・地域が各々にやっていてもだめ。共通知をつくり、協働することこそ重要である。
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by k1satok1 | 2012-04-24 00:28 | 教育

布袋さんの発言に思う

布袋さんのツイッターをフォローしている。
いつもいつも、大きな心でフォロワーを受け止める。しかも、ツイートすべてを見ているという。
実るほど頭を垂れる稲穂かな、ということわざが似合わない外見だけど、中身はよく似合う布袋さん。
正直、ここまででかい人間になれるかな、と不安に思う。
でも、僕は僕なりに少しずつ大きくなっていくことが大切なのだと思う。
踏みしめよう少しずつ。踏み越えよう少しずつ。その先に新たな地があるのだと信じて。
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by k1satok1 | 2012-04-20 23:33 | 箸休め

ダルビッシュやったね!

http://kyouiiku.exblog.jp/14510485/
以前ダルビッシュの大リーグ移籍時の発言を聞いてブログを書いた。
>ダルビッシュを見ていて一番感心するのは、野球、投球術、体の使い方などなど、実に多くの「視点」と「エピソード」を語ることができるということだ。
>子どもとのエピソードを語れる教師、授業について語れる教師、教育観について語れる教師というのは、日々本気になって(ここでの本気とは、意識レベルではなく、実行することまでを含む)教育に対峙していると感じてきた。
>ダルビッシュも自慢などしないが、エピソードや野球観を語るときには雄弁だ。
本気になろう。生きるということに、働くということに。せっかく授かった命だ。一つくらい本気で立ち向かうことがあってもいいのではないか。それが人に夢を与え、勇気を与えるなら、なおのこと素晴らしいではないか。教師とはそんな仕事だ。
といった内容だ。
ダルビッシュの今日の活躍を見ると、結局、確かな持論をもち、その持論を経験を通じて研ぎ澄ました人は、どの世界でも一流になれるのだと感じる。
頑なで独りよがりな持論ではなく、過酷な経験を経て研ぎ澄ました持論をもつ人を僕は信用するし、そういう人が増えていかないとね、と思う。もちろん、僕自身もそうなりたいと思うし、少なくとも目指している。よりよい人生プロセスを経ることが、人の役に立つことにもつながっていくのだと思います。
うーん、今日は野球シリーズ。
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by k1satok1 | 2012-04-20 23:14 | 箸休め

中畑監督の言動に思う~管理職とは

面倒だから横浜ベイスターズと表現するけれど、横浜は全然勝てない。今日は勝ったみたいだが。
敗戦のニュースを見るたび、オープン戦時の中畑監督の明るくて前向きなコメントがどのように変わっていくのかが気になるのは僕だけだろうか。
部下の失敗、選手の失敗、教師なら教え子の失敗をどこまで許容しつつ、それでもなお教え育てられるのか。これは、どの組織にも課せられた命題ではないか、と思う。
中畑監督は、「絶好調」のセリフに代表されるポジティブ派だ。そんな監督が横浜の敗戦をどう受け止め、どう対応するのか。その対応のあり方には、もしかしたら、世の上司の今後のあり方に影響を与えるものがあるかもしれない。
学校の管理職は、今、嘆きの時代にある。保護者からの突き上げ、若く経験の浅い教師の増加と、それを育てる環境の崩壊、改善を嫌うベテラン教師の割合の高さなどが管理職を苦しめる。そんな中、当然、失敗する教師も出てくるだろうが、そこで管理職はどう対応できるか。絶対的窮地の中で就任した中畑監督の動向に注目したい。
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by k1satok1 | 2012-04-20 22:20 | 教育

仏に魂を入れるのは誰か

教育改革は国の審議会の議論を経て、実に多くの政策、法改正として推進されている。制度、仕組みをつくるのは仏像を彫る作業に似ている。
仏に魂を入れるのは、現場の教員でしかない。仏自体の出来を批判したくなるときも多々あるが、批判してばかりいても目の前の子どもに教えることに変わりはないのだから、批判よりもずっと多くの力を子どもの指導にかけるべきである。
国は仏しかつくれないが、着実に仏をつくっていく。本当に着実に。自分たちの仕事を生むためなのかなと思ってしまうときもあるくらいに。現場は仏はつくれないが、やろうと思えば魂という実に重要なものを吹き込むことができる。その権利を放棄するなら教員をやめるべきだ。
もちろん、自分で仏までつくれると勘違いしている教員がいる場合は、この論は当てはまらないが、そういう人は、もはや教員ではないのだろう。ここ日本においては。
抽象論終了。
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by k1satok1 | 2012-04-16 22:41 | 教育

4月の学級経営における必須事項

学級開きという学校独特の文化がある。学級がスタートするということは、子どもと子ども、子どもと教師が新たな生活をスタートするということであり、とても大切な時期である。ということは、意外と教師以外の人にはあまり理解されていない。どの教師も4月のこの時期は、こんなクラスにしたい、こんな子どもとの関係を築きたい、という希望と期待を胸に抱いている。まあ、とはいえ、学級開きが低調に終わると、そのような希望もどこかへいき、問題の解決に追われる毎日になってしまうことも間々ある。
そうならないためのコツは、いろいろと教育雑誌等でも紹介されているが、僕が思うコツは、以下のとおりだ。
①子どもの名前をすべて覚えておいて、初日から名前で呼ぶこと。※名前はとても大切。名前を間違われて、「大事にされてない」と感じるのは子どもばかりではない。
②やってはいけないことを具体的に伝えること。※子どもはやってはいけないと、うすうす感じていても、教師を試してくるもの。そこで引いてはいけない。
③人としてどのようなことが大切なのか具体的に伝える。※できれば、子どもの行動の中から「これは大切」というものを見出し、価値付けるといい。子どもだってすごいのだ、自分たちだってできそうだ、という思いを持たせたい。
④これは、おきて破りだが、「前のクラスでいやだなと思ったことを、なるべくなくしたいので、言ってみてください。」と投げかける。子どもは敏感だ。当然、1年間の中でいやなことだって経験している。それを聞いてみるといい。それがその子のわがままであっても、児童理解につながるし、これはどうみても改善が必要だということがあれば、すぐに反映できるのだ。
⑤掃除の時間をよく見る。掃除は子どもの性格や考え方が如実に現れる場だ。ここで、実態を把握し、的確にアドバイスをすることができれば、子どもの信頼が得られる。教師の学級経営方針も伝えることができる。
まあ、とはいえ学級開きの時期は難しい。「先生ってきらあい。」と言われることだってある。そんな言葉を投げかけられたときにどう考え、対応するかが教師の腕の見せ所ではあるが、正直つらい。でも耐えるしかない。教育の専門家としての自負を失ってはいけないのだ。
今まさに教師としての一歩を踏み出した皆さんにエールを送ります。ファイト。
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by k1satok1 | 2012-04-16 00:01 | 教育

仕事の流儀

四月になり、新たなプロジェクトの検討が短期間で行われた。検討のための議論は中身があるものとなった。
そのような議論が成立するためのポイントは、参加者が聞く耳をもっていること、臆さずにアイデアを出すこと、引くべきは引くことだろうか。
もっとあるだろうが、こういう議論は意外とできていなかった。雰囲気を壊す人、一人で演説する人などがいると、もはや議論ではない。
お互いの意見にうまく乗っかりながらも、自分のアイデアを出して行くことが創造的な議論となる上で必要なのだ。と思う。

仕事とは、一人一人のもつ知恵を引き出し、あるいは押し出しながら、一つの解を、よりイノベイティブな解を見出すことによって高まって行くものだ。

学校では、子どもにそのような経験をさせているだろうか。教師自身にそのような資質がみについているのかがポイントだろう。

仕事の流儀は、生き方の流儀にもつながる。きたない仕事、みにくい仕事はするべきでない。
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by k1satok1 | 2012-04-12 09:02 | 教育



教育について、激しく、でも温かく語ります。

by 教育鳥クロニクル
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