教師が子どもに嫌われたとき、どうするか。
教師は万能ではない。
子どもに嫌われることだってある。何となく嫌われているときは、針のむしろだ。直接、嫌いと言われると、子どもにも同じような気持ちを味わわせたいという気持ちが生まれてしまうこともある。それが、「指導」と称して、厳しい叱責につながることもある。 教師は万能ではない。 子どもが嫌いになることもある。何となく合わないな、と感じているときは、不安という海に漂う小舟だ。それを、子どもの方から嫌いだと表明されると、ひるむ。自信を無くす。自ずと、自分の気が合う子どもに目が向く。逃げる。「配慮」と称して、苦手な子に遠慮がちになる。指導が薄れる。 万能でない教師には、周囲に心を開放し、必要なら助けを求め、協働することも大切だ。自分一人では抱えきれない人間関係の鎖の中で生きているのだ。40人の子ども、80人の保護者、そのまた祖父母。そして、同僚という名の傍観者。管理職という名の監視者。 教師は荒波の中で自分一人で泳ぎ抜こうと思ってはいけない。落ち着いて、周りを見回し、自分から心を開き、学び、解決策を見出すのだ。そのことが一つ一つ蓄積されたとき、本当の問題解決力が身につく。そうした教師の行動は、子どもに勇気を与え、万能ではない者同士が共助し、新たな関係性の構築へと導いていく。 教師は万能ではない。そして、人は誰一人として万能ではない。それは、労働や雇用や責任といったこととは違う次元で人間を形づくる重要な観点である。
by k1satok1
| 2012-03-08 00:31
| 教育
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