教員不足は文科省の施策が積み重なって生み出してまったものといった指摘もあるが、本当にそう言い切っていいのだろうか。
教員が不足するという兆しは、10年ほど前からあったが、その実態は、自治体の状況によって様々であり、一口に文科省のせいと括るのは難しいのではないか。 例えば、ある自治体では、出産適齢期の女性教員が多く在籍しており、育休取得の教員が激増していて、代替教員のストックが追いつかない。その結果、欠員、いわゆる穴が空くということに。穴が開けば、当然、もっと教員を大量に採用しろ、となり、若手の教員採用を増やし続けた結果、育休取得の更なる増加が進み、穴は増え続けている。喜ばしいことなのでいいのだが、構造の問題が出てきているのは事実。 別の視点もある。特別支援学級が増え続けできたのが教員不足に拍車をかけていること。ここに多くの人材が必要となれば、当然、成り手不足につながるわけだ。採用者が増えるのは一見良いことだが、若手の教員が特別支援に流れていけば、その結果、代替教員ストックも減り、穴が空いていくことになる。おまけにベテランの代替教員まで採用される現状では不足は必然なのだ。 育休取得の奨励も特別支援教育の充実も、いずれもこれからの日本にとっては大切なことであり、更に加速していくだろう。そうした状況を予測して予め対処しておくということができないところに行政のウィークポイントがある。 起きた出来事に予算をつけて対処する仕事の仕方から、未来予測に基づく予算づけにシフトチェンジしていかないと。 さて、そんな視点が通用するようになるかどうか、野党の胆力に期待したい。 #
by k1satok1
| 2021-07-28 11:45
新学期9月開始案について
義務教育は9月スタートにしたとしても、中学3年の卒業をどうするか。高校入試をどうするかが課題。 大学は適当な所でなんとかなるので、大卒者の就職への影響は大きくないと想定。とはいえ日本の大学進学率は50%超えるくらいだから、高卒者への影響を考慮することが重要。 これらを踏まえると、中3は9月卒業。高3は3月卒業にするのが社会的にも個人の利益的にも影響を最小化していけるようにも思う。企業等の異動は4月基準としておけば、転勤、引越しのラッシュも分散可能。 しかしこの案だと、感染症や災害が再度別の時期に起きた時にはまた卒業時期の変更を求められるので、現実的には、今回限りで、中3のカリキュラムを大幅に見直し、教科の時数バランスを極端に変更することでの対処が無難だ。 この点、文科省がカリキュラム再編方針を示すべきであるが、法令上は、なんらの変更も必要なく、ガイドラインで十分対応できる範疇と見た。
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by k1satok1
| 2020-04-25 12:31
オンライン授業 コロナ対策
今、一斉休校の中で何を大切にするべきかを教育関係者と保護者は一度落ち着いて考えるべき。 学習保障や学力格差などに目が向くのは当然だが、オンライン授業が登校しての授業を完全に代替するものなのかどうか、なんら議論も検討も、検証もない中で各自治体の急場しのぎの取組だけで導入されて良いかどうか、熊本市の実践が先進事例として本当に適切なのかどうかも含めて慎重な対応が必要ではないか。 長期間、子どもが自宅で過ごすことを放っておかないためということなら、電話やメールなどの延長線上に位置づくものとして許容されて良いと思うが、付け焼き刃のオンライン授業をもって、学力保障に資するというなら危険であろう。 この先何があるかわからないことを見据えて、長期の視点で環境整備を加速化させる意味での試行的な取組みであるというなら、それは戦略性のあるもので、理解もできそうだ。 学校に来れない子どもの支援として考えるなら、子どもを自宅に留める判断をした保護者が自らの責任で学校の学習に近い形を自宅で実現した上で、そこに、学校が何らかの支援を行うことは十分あり得る。オンライン授業の環境整備が整えば、例えば、授業を生中継して、そこに不登校児童生徒を参加させることは可能だろう。そうなれば、授業として認める可能性も。 動画配信については、生配信なのか、それとも録画もありなのかは、議論がありそうだが、録画を可とするなら、そもそも双方向のオンライン授業とは言い難いので、国として、通信による義務教育の制度化、例えば、義務教育にも単位制を導入するなど大きな見直しをしなければ、現行の学習指導要領下での義務教育のオンライン化には踏み切れないはずだ。 まずは、この間、自治体レベルで慌ててなんでもパーフェクトを目指すのではなく、中教審の議論を経た上での制度改正を待つべきである。 また、休校の期間次第では、今年度の学習をいかにして保障するかも、国レベルでの判断を行うことが不可欠である。
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by k1satok1
| 2020-04-19 13:09
好酸球性副鼻腔炎その後この病気になって7年。 その後の経過を書いておこう。結局、ほとんど毎日、鼻うがいをして、半年に一度は病院で経過観察をしているが、再発はせず、順調にすごしている。 時々、鼻うがいをサボるくらいだ。 病院では、いつも、鼻の中を覗かれて、綺麗ですねとの評価。 時には、さすが、慈恵医大の耳鼻科の手術ですね、と感心される。 慈恵医大に感謝。 思うに、この病気の原因は色々とありそうだが、個人的な感覚としては、首のコリが要因の一つではないかと感じる。副鼻腔を含む頭部への血流の悪さが何かしら影響を与えているのではないかと。何故こう思うかというと、とにかく、首をほぐすと、鼻の通りまで良くなったり、臭覚まで感度を増すようなことがあるからだ。鼻が通るという感覚。 だから、常にリラックスして、首のほぐしを意識する。頭部への血流は大事だ、と個人的には思っている。
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by k1satok1
| 2019-12-02 15:37
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by k1satok1
| 2019-08-17 18:31
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